座席予約/販売システムについて(続き2

前回の記事では、
・プログラムを登録するアプリケーション
がいかに優れているかを盛大に自画自賛した挙げ句に、
コンビの相方であるもう1つの、
・座席を販売するためのアプリケーション
がもっとスゲエ!的な流れで記事を終えました。

ただ、それは間違ってないと思いますし、
これを書いている私は正気です(たぶん)。

今回はその最大のウリについて先に書いてしまいます。

それはズバリ『マーケティングができる』です!

…ハァ?イマドキなに言ってんの?と思った方もいるでしょうが、
それはこうしたチケット販売システムを見たことがないかもです。

考えてみてほしいのですが、映画館にかぎらず
座席や入場チケットを販売するような事業の場合、
大抵は「大人と小人または学生もしくは幼児」で、
もっと大雑把だと「一般」と「子ども」料金です。

これでは300人動員したイベントでも、売れたチケットが
「一般207人/子ども93人」みたいなデータしか取れません。

もし会員制度を持っていれば、その登録内容と販売実績から
ある程度の分析は可能でしょうし、チケット販売のすべてを
委託業者に任せていればそこそこのマーケティングは可能です。

でも、リアルタイムに動員状況を把握することはできませんよね。
たとえば次の回に上映する作品の男女比と年代別の分布だとか。

弊社の「座席を販売するためのアプリケーション」では可能です。

もう書くのが面倒なので今後は「座席販売アプリ」と略しますが、
このアプリでは販売時に、これまでのレジアプリと同様の手間で
販売済み座席のマーケティングデータが取れるように作りました。

あくまで販売者側(窓口スタッフ)の主観であったり、
お客様の申告(学生証やシニアの提示)にもよりますが、
それでも「大人1枚」よりは、はるかに有用なデータです。

どう有用かと言えば、それはもう書いたらキリがありません。

長い目で見れば、その事業者様の事業全体でのユーザ層がわかります。
演目に由来する分布がわかれば、次作や関連作にも利用できるでしょう。
当然ながら仕入れ先や配給元にもデータを使った交渉が有意義に行えます。

リアルタイムのメリットは、これから訪れるお客様の層がわかりますし、
現在のこの空間にどんなお客様が多いのかが一目瞭然ということです。
それはつまり、何を提供すればロスなく効率的に販売できるかであり、
ダイレクトマーケティングにとっていちばん重要な状況の可視化です。

ほかにも、事前に登録しておいた前売券を適用することができたり、
売掛金に該当するチケットの適用や会員の自動割引なども可能です。
画面UIとボタンレイアウト(←これにはチカラいれました)も優秀で、
入ったばかりのアルバイトさんもすぐに扱えるほどの使いやすさです。

また、開発に苦労した部分ですが、会員登録しながら座席販売ができ、
会費の支払いとチケット支払いが同時に出来るのも地味に自慢かなと。
これにより機会の損失を防ぎつつ会員獲得ができるようになりました。

この座席販売アプリはデモ版のリリースからアップデートを繰り返し、
たくさんのスタッフさんからの要望を吸い上げてつくりましたので、
これ以上の改善点は正直見当たりません。こうだったらいいな的な
要望もありますが、パフォーマンスとの兼ね合いで見送っています。
(大量のデータを扱うのでPCの能力に依存する部分もあるので…)

まだまだ座席販売アプリについて書きたいことはあるのですが、
ここまでに興味を持っていただいた方には、ご来社いただいて
アプリケーションを直接お見せしたほうが早いと思っています。

土日祝日でも事務所は開けておりますので、
コチラからお気軽にお問い合わせください。

次回は他のアプリケーションについてちょっと書いてみます。
開発中のものについても、少しだけ。。